【日商簿記】日本商工会議所及び各地商工会議所が主催する、簿記の検定試験、公的資格。日商簿記検定試験には、初級・3級・2級・1級と4種類あります。一般的に、日商簿記2級が、企業に求められるレベルです。簿記の学習では、ビジネスにおけるコスト感覚や、会計に関する基本的な知識や理解が深まります。経理だけでなく、全てのビジネスパーソンにとって必要な、汎用性の高い資格です。
難易度
日商簿記1級
(難しい)
2018年度合格率:6月:13.4%、11月:9.0%
日商簿記2級
(普通)
2018年度合格率:6月:15.6%、11月:14.7%、2月:12.7%
日商簿記3級
(易しい)
2018年度合格率:6月:44.3%、11月:43.8%、2月:55.1%
日商簿記初級
(かなり易しい)
2018年度合格率:57.9%
学習期間の目安は、日商簿記検定3級で1~2カ月・70時間程度、日商簿記検定2級で3~4カ月・200時間程度です。簿記3級および企業で求められる簿記2級であれば、ポイントを抑えた学習をきちんとすれば、十分合格できる試験といえるでしょう。なお、1級は、2級までと異なり、難易度は一気にあがります。
簿記の学習経験のない方が、簿記2級を目指す場合、簿記3級の知識が前提となりますので、簿記3級→簿記2級と勉強を進めましょう。
受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。誰でも受験できます。
※どの級からでも受験できます。また、3級・2級同時受験や2級・1級同時受験も可能です。
試験科目
日商簿記3級
商業簿記(制限時間:2時間/合格基準70%以上※)
※100点中、70点以上で合格
日商簿記2級
商業簿記・工業簿記(制限時間:2時間/合格基準70%以上)
※計100点(商業簿記60点+工業簿記40点)中、2科目合計70点以上で合格
日商簿記1級
商業簿記・会計学(制限時間:1時間30分)
工業簿記・原価計算(制限時間:1時間30分)
※合格基準70%以上。計100点(各科目25点)中、4科目合計70点以上で合格。ただし、1科目でも10点(40%)に満たない場合は不合格となります。
●日商簿記初級は、ネット試験です。「簿記の基本原理」「期中取引の処理」「月次の集計」に関する内容が問われます。試験時間は40分、100点満点で70点以上が合格基準です。
簿記試験での電卓の使用について
簿記の問題を解く上で電卓は必須で、試験でも電卓の利用ができます。電卓のGT(グランドトータル)機能やメモリ機能などを使いこなすことで、面倒な計算も簡単にできるようになります。簿記試験に合格するために、試験の時間内に素早く、ミスなく解答できるよう、電卓の操作方法を覚え、使えるようにしておきましょう。
試験日程
日商簿記3級・2級は、年3回(6月・11月・2月)あります。日商簿記1級は年2回(6月・11月)です。
以下日程は例年の日程です。なお、受験申込期間、合格発表日は、各商工会議所により異なります。
●日商簿記初級は、ネット試験です。場所は商工会議所ネット試験施行機関で行われ、各機関ごとに日程は異なります。
6月検定(3級・2級・1級)
受験申込期間
4月上旬~5月中旬
試験日
6月第2日曜日
合格発表日
6月下旬~7月中旬
11月検定(3級・2級・1級)
受験申込期間
9月中旬~10月中旬
試験日
11月第3日曜日
合格発表日
12月上旬~1月中旬
2月検定(3級・2級 ※1級はなし)
受験申込期間
12月上旬~1月中旬
試験日
2月第4日曜日
合格発表日
3月中旬~3月下旬
※上記内容は、情報を保証するものではございません。日程が変更される場合もございますので、必ずご自身で各実施団体のホームページなどでご確認ください。