「運動しながら勉強」で記憶力アップ!?資格受験生おすすめの暗記法とは?

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暗記+運動イメージ

この記事を書いた人:N
勉強をしていく中で、だれもが壁にぶつかるのが「暗記」ですよね。
資格試験受験生からも「暗記は得意な方だと思ってたのに・・・」「丸暗記してもすぐに忘れてしまう・・・」なんて声がよく聞こえてきます。難関資格であればあるほど、覚える量も膨大で、途中で行き詰ってしまうという人も多いのではないでしょうか?

暗記に必要な「記憶力」をアップさせたい!というのは受験生みな共通の願い。
その「記憶力」をアップさせるには、「運動」しながら勉強するのが効果的だといわれており、資格受験生の多くも自分に合った『ながら勉強』を実践しています。

今回は、数ある暗記法の中でも「過去問を何度やってもいつも同じところを忘れてしまう・・・」「単純な数字や用語などは楽しく覚えたい・・・」そんなときに特に向いている『運動しながら暗記する方法・コツ』についてご紹介します。

※資格受験生から寄せられた「おすすめ暗記法」については、一部短縮するなどの編集をしている場合があります。

1.運動しながら勉強すると暗記に必要な「記憶力」がアップ!?

記憶力のイメージ

運動と勉強は、対照的な印象がありますが、実は切っても切れないもの。
「運動」は脳を活性化させ、記憶力アップに役立つことが脳科学的にも証明されています。
実際に、筋肉を動かしながら学習することを『シンクロマッスル学習』といい、体を動かすと脳に酸素がたくさん供給され、暗記効果がアップするといわれています。
米国アトランタのジョージア工科大学が行った実験によると、たった20分の筋トレで記憶力が10%も向上したのだそうです。

資格試験受験生に対して「おすすめの暗記法」を募集したところ、「何かしら体を動かしながら暗記している」という人は全投稿者の10%に上り、実践している方が多くいました。

資格試験受験生の中には、『シンクロマッスル学習』のことを知っていて、自ら実践しているという人もいましたが、ほとんどの方は意識して取り入れたわけではありません。

受験生のほとんどが忙しい社会人。仕事や家庭と両立しながらの勉強は大変で、自分の思うように学習時間がとれないため、「移動時間で歩きながら勉強をしてみた」「家事をしながら暗記をしてみた」というきっかけで『ながら勉強』をしている人が多いです。
しかし、実際に『ながら勉強』をしてみると、「あれ?なんだかいつもより頭に入るな・・・」と気付いて、その後にそれぞれ工夫しながら、自分に合った暗記法を確立されているようです。

 

「スウェーデンで大ベストセラーになった、『一流の頭脳』の著者アンダース・ハンセン氏もこう言っているよ。ハンセンさんは、ノーベル生理学・医学賞を決定する、世界最高峰の研究機関『カロリンスカ研究所』で研究をしていた人なんだよ。」

「じっと座って暗記するより、動きながら記憶したほうが脳への定着率ははるかに高く、記憶できる量も増える」
「体を動かせば集中力が増すだけでなく、記憶力や創造性・ストレスに対する抵抗力も高まる」

動きながら勉強すると、記憶力にも影響するといわれる「セロトニン」という脳内物質が分泌されるそうです。
「運動しながら勉強する」というと、逆にハードルが高いと思う人もいるかもしれませんが、この言葉にもあるように、激しい運動ではなく、うろうろ動き回る程度で効果は出るので、誰でもチャレンジできますね!

2.おすすめの「運動しながら暗記法」とは?

歩きながら・立った状態で勉強する

立って勉強するイメージ

実際に「体を動かしながら暗記している」方法を実践している資格試験受験生のうち、44%の人は「歩きながら」「立った状態で」の暗記法をおすすめしていました。
歩き回りながらブツブツ口に出したり、あえて立った状態で暗記すると、苦手なものを覚えられた、というのです。

では具体的に、資格受験生から寄せられた「おすすめ暗記法」をみていきましょう。

★資格受験生の運動しながら暗記法(歩きながら・立った状態編)

「歩きながら暗記法」(土地家屋調査士受験生 めたもたさん)

歩きながらの勉強法があります。最近は歩きながらスマホをみている人が多く見受けられますが、これを勉強のテキストに替えると良いです。但し、自動車等の交通のある場所は危険ですので、安全な歩行路のある公園や河川沿いに限られます。これにより普段の長時間デスクワークの仕事等による運動不足の解消にもなるし、脳への血行が良くなることによる暗記力がアップする感じもあります。また勉強机に向かってひたすら勉強するよりも、景色が変わることから勉強をしながら気分転換も図ることができます。

「どうしても覚えられない箇所は、外でウォーキングしながら音声で聞くのがおすすめだよ。気分転換になるだけでなく、歩いている景色を思い浮かべると、それが記憶のきっかけになって、いつも覚えられなかった所が一緒に思い出せたりもするみたいだよ。」

 

「座らない勉強法」(予備試験受験生 ぽんぽこさん)

学校では座って勉強するのが当たり前ですが、社会人の方など必ずしも座って勉強できるとは限りません。また、座り続けると寿命が縮むという研究もあるとか。実際、立って勉強するほうが物覚えが良い気もします。
以前に知人が体を動かしながら暗記しているということを聞いて、当時はそんなばかな(笑)とからかったことがあります。しかし、最近では有名な大企業でも座らずに立って仕事をしており、そのほうが座って仕事をするよりも効率が良くなったというニュースを視たこともあります。実際、疲れているときは電車で座ってしまうと寝てしまい貴重な勉強時間を失いかねません。だまされたと思って一度お試しあれ。

「歩き回る場所がなければ、立って暗記するだけでもOK!ぽんぽこさんのいうとおり、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のPrabha Siddarth氏らの研究でも、日頃から座っている時間が長ければ長い人ほど、記憶に関わる脳の領域が衰えるって結果が出たって、2018年4月に発表していたよ。会社の会議も立ってやると、サクサク進んで結論がまとまるのも早いっていうけど、これと同じ原理で、頭がよく働くのかもね!」


歩きながら勉強する方法としては、部屋の中ならテキストを持って・・・というのもありですが、外では危ないので、ウォーキングの場合は、音声を聞きながらの勉強がもっとも向いており、実践している受験生が多いです。

そもそも、音声学習自体が、記憶の定着や集中力アップにも役立つといわれていますが、どうしても覚えられない箇所は「自分の声でスマホの音声機能に保存して聞きながら歩く」という方法がおすすめです。
最初は恥ずかしさもあるようですが、自分の声で聞くと、苦手なものもよく覚えられるようで、多くの受験生が実践しています。一部をご紹介しますので、いつも忘れてしまう箇所などがある場合は、ぜひ参考にして試してみてはいかがでしょうか。

解答例の音読をスマホのボイスレコーダーで録音し、電車や徒歩等の移動時間でひたすら聞いていました。自分の声を機械を通して聞くと違和感があり、少し恥ずかしくもあるため、聞き流しにならずかなり集中して聞けます。
 (公務員受験生 ももこさん)

スマートフォンのボイスメモ機能を利用することを思いつきました。行政法が覚えることが多くて大変だと思った私は、まずセルフチェックテストの特典にあった「押さえておきたい行政法総論の定義66」をスマホに録音しました。それから毎日の通勤時間や昼休みなどに、スマホの自分の声を毎日聞いていると、だんだん覚えていくものですよね。皆さんのスマホにも録音機能が付いていると思いますので、是非お試しください。自分の声で話されると覚えやすいですよ(^^)
 (行政書士受験生 2018行政書士試験合格さん)

 

筋トレなどリズムに合わせて勉強する

筋トレのイメージ

リズムよくカラダを揺らしたり、リズミカルに歩くことも、記憶力アップにつながるといわれています。

記憶力世界一としてギネスブックにも載っているエラン・カッツ氏は「体を揺さぶりなら勉強すると集中力が高まる」としており、また東京大学出身で精神科医などをやられている和田秀樹氏も「リズムと動きを関連させておぼえることで記憶力がアップする」ことを提唱されています。

資格受験生からも、さまざまな筋トレ・リズム暗記法が集まりましたが、特にテンポよく動きながら暗記する方法には、単語や数字などの短いものを覚える際に利用している人が多く、その方が向いているようです。

どうしても他の事と関連して覚えるのが難しいこと・数字などがある場合は、効果大なので、ぜひ資格受験生の暗記法も参考にしつつ試してみてはいかがでしょうか。

★資格受験生の運動しながら暗記法(筋トレ・リズム編)

「手を小槌をうつように振りながら音読を繰り返す」(不動産鑑定士受験生 みっつーさん)

手のひらを握って、こぶしを作り、小槌をうつように振りながら、覚えたいものの音読を繰り返すこと。音読に付け加えて、腕を振る感覚。覚えるときに、特別な効果はないのだが、思い出そうとするときに絶大な効果を発揮する。
覚えたことでも思い出せないことがあるのは、誰もが経験してる事だろう。ところが、思い出せないときでも、手を振ると思い出せるから、あら不思議。記憶と手を振るという動作がリンクして、思い出せるのだと思う。友だちが実践していて、話を聞かせてくれた時からやっている。初めは驚いたし、疑っていたし、子供じみていてバカにしてたけど、効果のほどがずば抜けていたため、採用するに至った。

「確かに、思い出すきっかけさえあれば、次々に思い出せるっていうことがあるよね。小さく手を振る程度なら、試験中にやってても怪しまれないだろうからいいかも!」

 

「スクワット暗記法」(弁理士受験生 うめちゃんさん)

英単語の様な、短くて数がある暗記モノにオススメです。スクワットのように、数をこなせる筋トレ等をしながら暗記します。
体を動かすことで眠くならず、かつ、頭も働きます。スクワットなら頭に血が行き、効率も上がるかもしれません。
具体的には、スクワット一回毎に、回数の代わり(一緒に)に覚えたい単語とその意味を声に出します。一単語あたりの回数を決めてやるか、複数単語で覚えるまで繰り返す(回す)かします。
ミスがなくなるまでやるか、回数を決めてやると、運動不足も解消できます。

「資格受験生で、筋トレをしながら暗記をするって人は結構いたけど、スクワットをおすすめしていた人が1番多かったよ。腹筋とかだと声に出すのがちょっときついし、スクワットがちょうどいいのかも。」

 

「家事をしながら暗記」(宅地建物取引士受験生 ママさん)

主婦の私は暗記に集中する時間はありません。ですが、日常の家事をやっているときに暗記すると不思議と暗記したのが頭から離れなくなります。この方法は皆さん実践することが可能なので、ぜひ真似してみてください。
効果的なのは体を動かしながら、覚えたいことを声に出して暗記すること。体を動かすと脳に刺激がいき学習効果がアップするとのことです。体を動かすといっても、激しくする必要はありません。部屋を行ったり来たりしたり、軽くスクワットしながらやるだけで効果があります。

「ママさんは忙しいから、家事をしながらでも勉強しているんだね。ちなみに、家事ってすごく脳が鍛えられるらしいよ。メイン料理を煮込みながらサラダの野菜を切って、次は食器を洗って・・・とか効率よく先の先まで見越して作業するからね~。あとは、冷蔵庫などキッチンのあちこちに忘れやすい事項を貼って覚えるって人も沢山いたよ。勉強を生活の一部にするってのも大事かもね。」

 

運動不足解消や気分転換にも!

気分転換のイメージ

これまで、「運動しながら勉強する」ことが、記憶力アップにつながり、暗記力を高めることについてお話してきましたが、この勉強法の場合は、気分転換になったり、運動不足を解消できるという点も大きなメリットです。

机に向かってずっと同じ体勢で勉強ばかりしていると、運動不足になるだけでなく、肩こりなどの不調が出る場合もあります。
いいじまんさんのように、アクティブに動いて、心も体もスッキリしつつ、頭にも入るとなると一石三鳥ですね!

「ダイエット暗記法」(公務員受験生 いいじまんさん)

友達と遊ぶ回数を減らして受験勉強ばかりしていると、外出の機会が減り体重が大幅に増えてしまいました。気晴らしに近くの河川敷をランニングするようにしましたが、その時に苦手な科目の講義をランニングしながら何回もリピートで聞くようにしたところ、自然と頭に入るようになりました。苦手な科目でも何度も何度も聞いていると理解が深まり、覚えられるようになりました。私は特に英語が苦手ですが、実際の過去問演習をしている授業を何度も聞くことで、頭に入るようになりました。
ランニングをしながらだと、体も動かせて、苦手な勉強も同時にできてとても気に入っています。

 

さらに最近の研究では、「運動しながら勉強する」ことだけでなく、軽い運動をした後の勉強でも、記憶力がアップすることが証明されています。
2018年10月には、筑波大学の運動生化学が専門の征矢(そや)英昭教授らもそのような研究結果を発表し、あらゆるメディアで取り上げられました。学生らに10分間自転車をこぐ運動をしてもらった後、約600枚の絵を見せて、同じものを判別するテストを行ったところ、5.5%正答率が上がったそうです。
運動によって脳の記憶に関わる「海馬」が活性化することは既にわかっていましたが、軽い運動を短時間するだけで効果があることが証明された、というところが大きなポイントです。

このことを考えると、「勉強に行き詰ったから、散歩で気分転換してからまた勉強する」ということを自然とやっている人も多いかと思いますが、これも理にかなっている、ということですね!

 

「資格受験生の中にも、この『運動した後に勉強する』方法を実践している人もいたよ。難関資格になればなるほど、勉強も長期間になるし、ある程度自分でリフレッシュする方法を見つけることはとっても大事!そのリフレッシュ方法の1つに、散歩などの軽い運動を入れてみるといいね。」

とにかくこまぎれに覚えて、こんどは全体を再度、覚えるようにする。そこで、いったん区切る。そして、つぎに、ほかのジャンルを覚えるようにする。そこで、小休止して、コーヒーを飲んだり、お茶を飲んだりして、一息する。
そして、時間にもよるが、散歩したりして、カラダを動かしてリフレッシュする。再度、さきほど、勉強したものを約10分ほど、さぁーと見てからつぎのものに勉強をステップアップする。これを試験の一週間前で行えは゛、必ずや合格間違いナシである。
 (行政書士受験生 ふくろうさん)

 

3.まとめ

今回は、資格試験受験生に対して募集した「おすすめ暗記法」をもとに、第1弾として『運動しながら暗記する方法・コツ』について、ご紹介しました。
運動しながらの勉強は、記憶力がアップし、暗記に向いている事が証明されているだけでなく、運動不足解消や気分転換にもなり大変おすすめです。長い勉強期間の中でちょっと行き詰ったときには、資格受験生の暗記法を参考に、ぜひ「ながら勉強」を実践してみてはいかがでしょうか。

他にも、「反復学習による暗記法」や「記憶の定着に役立つ方法」など、様々な「おすすめ暗記法」をご紹介していこうと思いますので、ぜひ自分に合った暗記法を見つけていただければと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

「最後に、ついに引退してしまった尊敬する(イチロー)の名言で、頑張る受験生にエールを贈ります。『小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています』受験生の皆さん、がんばれ~!」


<登場人物ご案内>

ふくちゃん:とっても賢く、資格を知り尽くしている。博士っぽい見た目だが、中身は幼くかわいいキャラクターのため、ふくちゃんと呼ばれている。

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