【中小企業診断士】中小企業経営の問題に対して相談を受け、その経営について診断をし、アドバイス・提案を行うことで報酬をもらう、経営コンサルタント唯一の国家資格。企業規模に関わらず総合的なビジネスリテラシーが身につくため、企業内でキャリアアップを目指すビジネスパーソンに人気の高い資格です。
難易度
(難しい)
2018年中小企業診断士試験の合格率は、1次試験23.5%、2次試験18.8%(1回の受験で1次2次ともに合格する可能性は23.5%×18.8%=4.4%)です。多くの受験生は2年以上かけて資格を取得している難関の試験と言えます。
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受験資格
なし(年齢、学歴等に制限はありません)。
試験科目
第1次試験【マークシート方式による多肢選択式】
1日目
経済学・経済政策 60分/100点
財務・会計 60分/100点
企業経営理論 90分/100点
運営管理(オペレーション・マネジメント) 90分/100点
2日目
経営法務 60分/100点
経営情報システム 60分/100点
中小企業経営・中小企業政策 90分/100点
第2次試験【筆記試験】
※受験資格:1次試験合格者
午前
【事例Ⅰ】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分/100点
【事例Ⅱ】マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分/100点
午後
【事例Ⅲ】生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分/100点
【事例Ⅳ】財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例 80分/100点
第2次試験【口述試験】
※受験資格:第2次試験【筆記試験】合格者
合格基準について
第1次試験(7科目/マークシート)
合格基準は、科目ごとの点数ではなく、総点数です。受験科目における総点数の60%以上、40%未満の科目が1科目もないことが合格基準となります。
1科目は100点満点なので、科目免除がない通常の7科目受験の場合には、420点以上かつ、40点未満の科目が1つもないこととが合格に必要です。
なお、上記に加え、試験委員会が相当と認めた得点比率とする旨の記載があるため、状況により調整が入る場合があります。
※第1次試験合格の有効期間は、その合格年度とその翌年度となります(第1次試験の合格年度と翌年度に2次試験を受験することができます)。
第1次試験における科目合格制
第1次試験が不合格となっても、60点以上の科目は、科目合格となります。申請をすることで、翌年度と翌々年度の第1次試験においては、その科目が免除されます。なお、上記同様に試験委員会による調整が入る場合があります。
※2007年より科目合格制が導入され、社会人がより受験しやすくなっています。ただし、合格基準は受験科目の総点数のため、状況によっては、得意科目によるメリットがなくなる可能性があります。使用には注意が必要です。
※科目合格制とは別に、特定の国家資格(税理士、弁護士、応用情報技術者など)を取得している場合、申請により対応する科目が免除されます。
第2次試験(筆記、口述)
筆記試験(設問により15~200字程度の記述式)は、1次試験と同様に、総点数の60%以上、かつ全科目40%以上の得点が合格基準となります。
口述試験(10分程度の面接)の合格率は、ほぼ100%となっており、不合格者は数名程度です。
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中小企業診断士試験スケジュール
願書出願
1次試験:5月上旬~下旬
2次試験:8月下旬~9月中旬
第1次試験
8月上旬(2日間)
→第1次試験合格発表:9月上旬
第2次試験(筆記)
10月中旬~下旬
→第2次試験(筆記)合格発表:12月上旬
第2次試験(口述)
12月中旬
→最終合格発表:12月下旬
さらに詳しく、中小企業診断士の試験制度について(LECウェブサイト)≫
※上記内容は、情報を保証するものではございません。日程が変更される場合もございますので、必ずご自身で各実施団体のホームページなどでご確認ください。
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