【パソコンスキル】「パソコンスキル」と聞いた時、あなたはどんなスキルを思い浮かべますか?
就職や転職をしようと思ったとき、求人票の応募条件として「基本的なパソコンスキル」という項目を見かけることがありますよね。特に、事務職や内勤が多い職種ではよく見かけるフレーズですが、「具体的にどういうスキルの、どんなレベルを指しているのか」など、疑問の多いフレーズでもあります。場合によっては、その点が気になって、応募を足踏みしてしまった経験がある方も、いるのではないでしょうか。
しかしながら、今や事務職以外の職種であっても、パソコンをまったく使わない仕事の方が少ないはずです。たとえば、もし営業職や企画職でも、手紙で提案内容を送ったり、プレゼン資料を手書きで作成したりは、あまりしませんよね。
本記事では、この「パソコンスキル」が、どんなスキルで、どんな人が身につけるべきなのか、どうやって身につけることができるのか……など、おすすめ資格や、LECが独自で行った、「パソコンスキルに関するアンケート調査」の結果とともに掘り下げていきます。
※本記事に掲載の資格受験生・合格者の声は、掲載にあたり、抜粋など一部再構成している場合があります。
1.パソコンスキルってそもそも何?
突然ですが、まずはLECの資格受験生に聞いてみた、とあるアンケートの結果をご覧ください。
★パソコンスキルの自信アンケート~資格受験生の声~
(謎の人)「えっ!パソコンスキルに自信がある人は、『多少は自信がある』『かなり自信がある』を合わせても、12%しかいないんだね。」
IT(情報技術)社会の現代では、パソコンは、多くの仕事で必要不可欠な道具ですが、実は、あまり自信があるという人は少ないようです。ちょっと意外ですよね。
そもそも「パソコンスキル」と聞いて疑問に思うのが、「具体的にどんなスキルなのか」ということだと思います。「多分、なんとなくこういうスキルだと思うけど、実際はどうなの?」と、ちょっと答えに自信のない方も多いのではないでしょうか。
そこで、同じ対象者に、こんな質問もしてみました。
★パソコンスキルの認識アンケート~資格受験生の声~
「圧倒的に、Word・Excel・PowerPointといった、いわゆる『Officeソフト』の扱いをイメージしている人が多いみたいだね!続いて、マウスやキーボード、メールなど……といった、パソコンの基本中の基本の操作っていうイメージなんだね。ちなみに念のため、これらがそれぞれ何をするソフトかと言うと……」
- Word:文書作成ソフト。送付状や契約書など、多くの文書の作成に使用される。
- Excel:表計算ソフト。請求書や顧客のデータ、アンケートの集計など、数字やグラフ、図、大量のデータを扱う場合などに使用される。Wordと似た使い方もできるが、体裁を整えるのに手間がかかるので、基本的には文書作成には不向き。
- PowerPoint:プレゼンテーションなどで使う資料を作成するソフト。スライドを分けたり、アニメーションを使用したりと、視覚的に伝えたいことを表現しやすい。経理職・事務職などであれば必要がない場合もあるが、企画職・営業職(+営業事務職)などであれば、必要になることが多い。
パソコンスキルには種類がある
「パソコンスキル」と言っても、人によって思い浮かべるスキルには違いがあり、実際には、一言で片付けることは難しいのです。たとえば、大きく分けて次のような種類があります。
(1)パソコン自体を操作するスキル(起動と終了/マウス/キーボード/印刷など)
(2)Officeソフトを操作するスキル(Word/Excel/PowerPointなど)
(3)インターネットやITに関するリテラシー
このほかにも、パソコン機器やさまざまなソフト・プログラミング言語、それらを活用してプロジェクトを行うスキルなど、パソコンに関する専門的なスキルが数多く存在しますが、一般的に「パソコンスキル」と言った場合は、上記3つ、特に求人票では(1)(2)のことを指していることが多いです。
「こう考えると『パソコンスキル』って、よく使われるけど、抽象的な言葉だよね~。」
「基本的なパソコンスキル」ってどのレベル?
では具体的には、求人票の応募条件でよく見かける「基本的なパソコンスキル」や「簡単なパソコン操作」は、どんなスキルのどんなレベルを指すのでしょうか。企業や募集内容により少しずつ基準は異なるものの、おおむね下記のようなイメージと考えてよいでしょう。
<最低限必要なスキル>
- パソコンの起動・終了/マウス/キーボード/メールソフトでの送受信/印刷などの操作ができる
- Wordで文字の入力ができる
- Excelで文字の入力・四則演算ができる/SUM関数(合計)・AVERAGE関数(平均)が使える
<できるとなお良いスキル>
- スムーズにタイピングができる(ブラインドタッチや同等のスピードでの入力)
- Wordで簡単な装飾/図表の挿入/印刷設定などができる
- ExcelでIF・VLOOKUPなどの関数/グラフを扱える
- PowerPointを扱える
「ということは、自分で検索やネットサーフィンをして、この記事にたどり着いた人なら、あとはWord・Excelなどを少し操作できれば、『基本的なパソコンスキル』の最低ラインは満たせると考えてよさそうだね!」
しかしながら、可能なら「できるとなお良いスキル」も身につけておきたいところです。特に求人に「基本的なパソコンスキル(Word・Excel)」のようにソフト名まで書かれている場合は、ここまでできた方が、自信を持って面接などに臨むことができますし、入社後の業務も、よりスムーズに進められるはずです。
ただし、注意したいのは、システムエンジニアやプログラマー、印刷やデザイン・設計など、パソコンを使った、より専門的な職種を目指す場合です。このような職種では、「Officeソフト」を極めるよりも、それぞれの職種に特化したソフトの操作やスキルが重視される傾向があります。求人票に具体的なソフト名やスキルの内容が書いてあることがほとんどなので、そちらを参考にしましょう。
「もし、どうしても『自分のパソコンスキルで大丈夫なのか?』が気になるなら、『具体的にどのくらいのスキルを求めているのか』を企業に問い合わせてみるのも手だよ。」
何はともあれ、Officeソフトはまったく使わない企業の方が少ないので、ある程度使えるに越したことはありません。最近はExcelによく似た『Googleスプレッドシート』を使う企業も増えていますが、こちらもExcelが使えれば、すぐに慣れることができるはずです。
2.パソコンスキルは就職に役に立つのか
「基本的なパソコンスキル」の定義はわかったものの、これまでパソコンをあまり使わない仕事をしていた方や、スマートフォン世代の学生さんの中には、「まったくパソコンスキルに自信がない」という方もいると思います。「身につければ、本当に就職や仕事に役に立つの?」という疑問も残りますよね。
パソコンスキルがないと、そんなに仕事上で困るものなのでしょうか?
★パソコンスキルで苦労したことアンケート~資格受験生の声~
それは、どんな時でしたか?
「Excelが全く使えず関数を消してしまった」(20代前半女性|公務員|公社・官公庁・研究施設)
「お客様へのプレゼン資料がスムーズに作れない」(40代女性|会社員|金融・証券|営業職) 「パソコンスキルがなくて、周りの人に質問するのですが、その際に、周りの人の仕事を止めてしまう!」(50代男性|公務員|教育系) 「前任者と違うオリジナルでやろうとしても思うようにできないことがあった(表や計算式など)。」(40代女性|専業主婦) 「故障したとき」(30代後半男性|派遣社員|建設・プラント・不動産系|技術職) 「トラブルが生じた時に簡単に解決できない」(60代男性|会社員) |
「このアンケートの回答者は、ほとんどが社会人経験のある資格受験生なんだけど、そのうち半数くらいの人は、パソコンスキルがなくて困ったことがあるんだね。やっぱり『Excelや資料作成で苦労した』『トラブル解決が難しい』『わからないことばかりで作業が進まない』といった声が多いみたい。」
「就職」ということで言えば、正直なところ、「基本的なパソコンスキル」があるだけで、即採用ということは少ないです。プラス要素というよりは、やはり「応募条件」の一つに過ぎません。(最近は、「新卒はパソコンが使えない」といった内容がインターネットなどでよく話題になっているので、新卒の方であれば、応募条件としての記載の有無に関わらず、多少プラスに働くかもしれません。)
しかしながら、そもそも入社試験の日程調整などのやりとりでメールを使ったり、企業によっては適性検査をウェブ上で行うところもありますよね。また、実際には自信がなくても、面接で「基本的なパソコンスキルはあります」と答えること自体はできますが、できる前提で入社しても、スキルに見合わない業務を任され、苦労してしまう可能性も。
「自信がないと無意識に顔にも出てしまいそうだし、深堀りされたら返答にも困るはず。やっぱりここは、『実際にパソコンスキルを身に付ける』という努力が必要だね!」
このほか、転職においては、ある意味「パソコンスキルがあることでスタートラインに立てる」と言ってもよいでしょう。先ほどのアンケートからも、パソコンスキルは、多くの職場で必要とされるスキルだということがわかると思います。また、まったくスキルがないところから勉強したのであれば、「意欲がある」ということもアピールできますので、やはり「基本的なパソコンスキル」は、実際に身につけておくのをおすすめします。
3.パソコンスキルはどんな風に身につけたらいい?
では、そんなパソコンスキルを、一体どのように身につけている人が多いのでしょうか。こちらのアンケートをご覧ください。
★パソコンスキルの身につけ方アンケート~資格受験生の声~
「仕事をしていくうちに覚えた人がダントツだね!やっぱり、士業や多くの仕事でもそうだけど、実務経験で身につけたことって、なかなか忘れないもんね。」
しかしながら、この記事にたどり着いた方は、恐らく「仕事に就くためにパソコンスキルが欲しい」「今の業務ではあまりパソコンを使わないけど、スキルを習得したい」という方が多いのではないでしょうか。ほかにも、「日々の業務は教わった通りにやればこなせるけど、応用やトラブル対応が難しい」という方もいるかもしれませんね。
そんな場合には、やはり「独学」あるいは「スクール」で、きちんと時間を取って勉強する方がよいでしょう。どちらがいいかと言うと、もちろん人にもよるのですが、まずはお近くの書店で、「パソコンに関する参考書」を手にとってみるのがおすすめです。
……と言っても、参考書も膨大にあると思いますので、「Excel」「Word」に関するもので、「入門」「はじめての」のようなワードが入ったタイトルのものがよいと思います。そこで、「自分にも頑張ればできそうかも」と思えば、まずは参考書を買って独学でやってみてはいかがでしょうか。
逆に「なんだか全然書いてあることが頭に入ってこない」「ちょっと難しそうだな……」と思ったら、スクールや通信講座、動画教材などを利用してみるのがおすすめです。参考書を見てピンと来なくても、講師に習ったり、動画を見たりするのであれば、なんとか自分にもできそう!という人もいると思います。
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「また、目標がないとなかなか勉強がはかどらないという人は、『パソコンに関する資格の取得』を目標にしてみるといいよ。簡単なものから専門的なものまで、意外と『パソコンに関する資格』ってたくさんあるんだよね。ほかにも、『タイピングの速度を上げる』とかなら、資格と言わず、タイピング練習のサイトで、目標スコアを決めて、そのスコアを目指して練習してもいいかもね。」
4.パソコンスキルに関するおすすめ資格
「パソコンに関する資格の取得を目標にする」といっても、どんな資格があるのかわからないと、挑戦もできませんよね。パソコン関係の資格は、基本的に民間資格のものが多く、実はかなりの種類があります。
こんなアンケートも取ってみましたので、まずはご覧ください。
★知っているパソコン資格アンケート~資格受験生の声~
「一番知名度が高いのは『MOS』『ITパスポート』か~。このあたりは、聞いたことがあるって人も多いんじゃないかな?一般的にも、知ってる人も多いから面接などでも伝わりやすいし、とんでもなく難しいってわけじゃないから、取得するのにもおすすめかもね。」
「MOS」「ITパスポート」は、オフィスワークをする上で、広く役に立つ知識を多く学べる資格です。とはいえ、「MOSもITパスポートもはじめて聞いた!」「資格名は知っているけど、どんな資格かはよくわからない」という方もいると思いますので、この2つの資格について、簡単にご紹介します。
【MOS】操作スキルを問う資格
「MOS」は「Microsoft Office Specialist(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」の略で、マイクロソフト社のソフト、先ほどから何度も登場している「Excel」「Word」「PowerPoint」などを利用するためのスキルを証明する資格です。民間資格ではありますが、2019年8月時点で日本国内だけでも430万人以上が受験している資格で、世界共通の「国際資格」でもあるため、合格すれば、日本以外でも各スキルを証明できます。
▼受験資格
誰でも受験可能
(※ただし、同じ科目を再受験する場合は、受験回数によって1~2日程度時間を空ける必要あり)
▼試験方式
- MOS 2016・・・マルチプロジェクト形式。いくつかのタスクで構成された、複数のプロジェクトを完成させていく。わからないタスクがあると、そのプロジェクトの完成自体に関わることも。(各プロジェクトは関連性がないため、別のプロジェクトは進められる)
- MOS 2013・・・ファイル完成型。問題を解くことで、一つのファイルを完成させていく。ただし、わからない問題があると、その後の問題に響く可能性も。
- MOS 2010・・・一問一答形式。それぞれの問題に関連性はない。いわゆる暗記問題。
▼試験科目
2019年11月時点では、2010、2013、2016と、Officeソフトの3つのバージョンの試験がありますが、試験科目は下記の通りほぼ共通で、自分の受けたい科目を受験します。Word・Excelはスペシャリストとエキスパートという2つのレベルに分かれており、スペシャリストは一般・エキスパートは上級という位置づけで、より高い利用スキルが求められます。ちなみに、各科目は独立しているため、スペシャリストを受けずにエキスパートを受験することも可能です。
- Microsoft Office Word(スペシャリスト/エキスパート)
- Microsoft Office Excel(スペシャリスト/エキスパート)
- Microsoft Office PowerPoint
- Microsoft Office Access
- Microsoft Office Outlook
※バージョン2013の試験のみ、Word・Excelともにエキスパート試験の中でさらにPart1、Part2の2科目に分かれており、両方合格することで認定となります。
※バージョン2010の試験は2020年3月末で終了
さらに詳しい試験科目の概要はこちら≫
(MOS公式ホームページへ)
▼受験料
1科目 10,780円(税込)
※バージョン2010と2016のエキスパートのみ、1科目12,980円(税込)
※大学生の場合、2,000円の学生割引が利用可能
※2019年11月時点の価格です。
▼試験日程・試験会場
MOSには「全国一斉試験」「随時試験」という2種類の受験方法があり、どちらを選ぶかによって、試験日程や試験会場が異なります。(試験内容・受験料などは同一)
- 全国一斉試験・・・毎月1~2回程度実施。基本的には日曜日に実施される。(受験申込は試験日の1ヶ月前まで)
受験を希望する実施地域を選択して、試験の運営団体に申し込みをし、団体から指定された会場で受験する。特に地方の場合は、実施しない都道府県もある。 - 随時試験・・・実施頻度は会場による。毎週1~2回程度、かつ平日も試験を実施している会場も多い。(受験申込は試験日の1週間程度前までの場合が多い)
一斉試験よりも会場数が格段に多く、多くの地域をカバーしており、会場に直接申し込みをして受験する。そのため、自宅から近い会場で、自分の都合の良い日程で受験が可能。
「どちらかと言うと『随時試験』の方が、融通がきいて便利そうだね。特に、地方に住んでいる場合や、土日の受験が難しい場合は、随時試験がおすすめかも。」
▼難易度と勉強期間
合格率は公式には公開されていませんが、一般的には、Word・Excelのスペシャリストは8割程度、エキスパートは6割程度言われています。この合格率の高さについては、受験料がやや高めであるため、しっかり勉強して試験に挑む方が多いことも推測できます。しかしながら、「司法試験」「公認会計士」のような、何年もかけてやっと合格する、超難関資格ではありません。もちろん、得意不得意によってもかかる時間は変わってきますが、しっかり勉強すれば、ちゃんと合格に手が届く資格だと言えます。
バージョンによっても、少し難易度が違ってきます。「後の問題への影響が大きい」ということで言うと、バージョン2013が一番難しく、2016はそれよりは少し難易度が下がるといった具合でしょうか。2010は一番難易度が低いですが、バージョンも古いため、これから受験するのであれば、やはり2013か2016がよいです。
また、Word・Excelではスペシャリストよりもエキスパートの方が難易度は高いですが、試験範囲が被っているわけではないので、両方合格することをおすすめします。
どれくらいの期間勉強すれば合格できるかは、一日どれくらい勉強するかにもよりますし、現在のスキルによっても、かなり個人差があります。特に受験者が多いのは、Word・Excelですが、これらのソフトを普段から使っている人は、特に勉強せずに合格される方もいます。反対に、まったくの初心者からWord・Excelの勉強を始めた場合は、ネット上の記事などを参考にしてみると、多めに見て半年くらい必要、という意見が多いようです。
「『パソコンスキルにまったく自信がない』という段階なら、まずはWordやExcelのスペシャリストの合格を目標にするのがおすすめかな。また、バージョンは、特に理由がなければ、最新のものを受験するのがいいと思うよ。」
「就職活動」「転職活動」に役立つ科目はどれか?というと、やはり汎用性が高く、幅広い企業で活かせるのはWord、Excel、PowerPointのあたりです。また、Word・Excelは「スペシャリスト」でも基本的なスキルのアピールはできますが、可能なら「エキスパート」まで取っておくと、よりスキルや意欲のアピールになりそうです。
試験日程・試験会場など、詳細はこちら≫
(MOS公式ホームページへ)
【ITパスポート】ITの基礎知識を問う資格
MOSは、パソコンで仕事をする上でよく使われる「Officeソフトの操作スキル」を問われる資格でしたが、ITパスポートは、「IT(情報技術)を活用して仕事をするための、基本的な知識」、いわゆるリテラシーを問われる資格です。
難易度はそこまで高くないですが、国家資格であり、最近は取得を推進している企業も多いようです。試験の実施頻度も高いので、受験しやすい資格と言えます。
「『基本的なパソコンスキル』として、操作スキルももちろん大事だけど、パソコンを正しく活用していくためには、情報をどう管理・活用して、どんな風に業務を進めていくか、という知識も重要だよ。MOSに加えて、『ITパスポート』も取得していれば、採用する側に、強い意欲と安心感を与えられるんじゃないかな。」
まとめ
「パソコンスキル」はとても抽象的なワードですが、就職活動や仕事上で必要とされる、いわゆる「基本的なパソコンスキル」は、企業側でもなんとなくイメージしているものがあります。おおよそ、本記事でご説明したようなスキルを指すことが多く、Word・Excelなどはさまざまな企業や業界で活かせるはずです。しかしながら、最終的には、希望する業界・企業、または現在のお仕事をしていく上で、必要なパソコンスキルのスキルアップを目指していくのが一番よいでしょう。
また、「パソコンスキル」という漠然としたスキルを、なんとなく勉強していくよりは、今回ご紹介したMOS・ITパスポートといった資格の取得など、目標を立てるのがおすすめです。このほかにも、ExcelやAccessをさらに高度に活用するプログラミングスキルを問う「VBAエキスパート」や、統計データの分析に特化した「ビジネス統計スペシャリスト」など、パソコンに関する資格は、実は難易度も分野も非常に多く存在します。「基本的なパソコンスキル」には自信がある方も、調べてみると、パソコンスキルをもっと極める、あなたに合った資格が見つかるかもしれません。
パソコンを利用したスキルアップ・キャリアアップを目指す上で、本記事が少しでもお役に立てば幸いです。
<登場人物紹介>
謎の人:誰だか知らないけどやたらと資格に詳しくて教えたがり。なんだかとっても怪しいが、話を聞いてみると、受験生やスキルアップを目指す人達のためになることを、ひたすら教えてくれているだけだったりする。案外、ただの親切な人なのかもしれないが、何者なのか?人間界の資格試験を受験できるのか?は、やっぱり謎。 |