ITパスポートとは?難易度や勉強時間・取得する3つのメリット

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[ITパスポート(iパス)]とは、ITを利用・活用したりする全ての人が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
情報処理に関して必要な知識・技能を問う「情報処理技術者試験」の中では、【入門編】にあたる試験のため、専門知識がなくても誰でもチャレンジできます。

なぜ「ITパスポートという名前になったのか?それは、外国に行くのにパスポートが必要であるように、IT化が進む社会へ羽ばたくための必要な知識を身につけていることの証明(=パスポート)である、という意味でこの名前になったのだそうです。

ここでは、年間約10万人も受験している、大人気資格「ITパスポート」について、みんなが知りたい情報をご紹介していきます。

1.ITパスポートってどんな試験なの?

試験内容・試験方式・合格基準は?

<試験時間・出題数・出題方式>
試験時間は120分。全100問で、全てが多肢選択式(四肢択一)の試験となっています。
筆記問題がないので比較的解答しやすい反面、1問当たり1分12秒で答えなければいけない計算になりますので、解答のスピードは重要です。

<出題科目>

◆ストラテジ系(経営全般):35問程度
・・・企業の経営戦略・会計・マーケティング・法務などのビジネスの基礎知識
◆マネジメント系(IT管理):20問程度
・・・システム開発やプロジェクトマネジメントなど、ITの導入についての知識
◆テクノロジ系(IT技術):45問程度
・・・ITの基礎知識や情報セキュリティ・表計算などのインターネットの基礎知識

<試験方式>
ITパスポート試験の最大の特徴は、試験方式がCBT(Computer Based Testing)方式であるという点です。
CBT方式とは、コンピュータを利用して試験を受ける形式で、パソコンの画面に表示される問題について、マウスやキーボードを使って解答します。ITパスポート試験は、国家試験として初めてCBT方式を導入しました。

<合格基準>
総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上で合格となります。

★総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点)
ストラテジ系(経営全般):300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系(IT管理):300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系(IT技術):300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

※つまり、この3つの分野について得点が偏らないように、まんべんなく学習する必要があります。

試験会場・試験日程・受験料は?

<試験会場>
全国47都道府県で実施。
※試験会場は、受験申込手続の中で好きな場所を選択できます。

<試験日程・スケジュール>

◆申込みについて
情報処理推進機構ホームページより、試験前日の正午まで申込可能。

◆本試験日について
都道府県によっても異なりますが、年間を通じて月に2回~8回ペースで、土日や夜間も含め随時試験を実施しているので、好きな日程を選んで気軽に受験することができます。
また、試験日程は、情報処理推進機構ホームページより、3ヶ月先の日程まで確認できます。

◆合格発表について
試験結果は試験後2~3時間後からダウンロードでき、合格発表は受験月の翌月中旬に行われます。

<受験手数料>
5,700円(消費税込み)

「昔は、春と秋の決まった日に受験しなきゃいけなかったんだ。でも今は、いつでも好きなときに受験できるから、気軽にチャレンジできてうれしいよね!」

ITパスポート試験の詳細を見る(情報処理推進機構ホームページへ)≫

2.ITパスポート試験の難易度や必要な勉強時間は?

▼ITパスポートの合格率はどれくらい?

平成31年度(2019年度)の合格者率と、その内訳は以下の通りとなっています。

■社会人合格率:61.5%
内訳(IT系:56.8%/非IT系:64.6%)

■学生合格率:38.4%
内訳(大学院生:65.5%/大学生:45.7%/短大:28.0%/高専:41.7%/高校生:28.5%)

「ITパスポート」の試験内容には、会社の経営戦略や法務なども含まれており、既に働いている社会人の方が身近に感じられる内容も多いため、社会人のほうが学生よりも合格率は高くなっています。受験者全体の合格率は、だいたい50%前後です。

「合格した社会人の内訳を見てみると、非IT系のほうが合格率が高いってのは驚きだよね!ITに関する知識だけでは合格できないってことがよくわかるね。」

難易度・受験資格・勉強時間は?

資格の難易度2(易しい)

国家試験の中では合格率が高く、でもきちんと時間をかけて勉強すれば、合格できる試験といえるでしょう。受験資格もありません。
しかしながら、合格基準にも記載したとおり、出題3分野全てで300点を超える必要があり、自分の得意分野だけ得点が高くても合格できないため、苦手分野もしっかり学習する必要があります。

気になる勉強時間はというと、一概には言えませんが、一般的には100~150時間は必要だといわれています。「みっちり集中的に勉強して1ヶ月で合格した」という人も中にはいますが、少なくとも2~3ヶ月の勉強期間は必要だと考えておいた方がよさそうです。

「ITパスポート試験は、もし不合格になってしまっても、すぐに再受験できるっていうのも大きなメリットだよ。もちろん、1回で受かるにこしたことはないけど、『どうしても就職や転職までに資格が欲しい!』って思ったときに、すぐに再チャレンジできるのはうれしいよね!

3.受験者数は10年で約10倍に!ITパスポート取得の3つのメリットとは?

ITパスポートの受験者数は、平成21年度は118,701人でしたが、毎年約10万人ペースで増え続け、平成30年度には979,390人となり、過去10年間で約10倍に増えています
すでに小学校の授業にタブレットが導入されるような時代ですが、今後もIT化・グローバル化は進んでいくため、ITパスポートの受験者数はますます増えていくことが予想されます。

平成30年度の受験者は、社会人が約6割、学生が4割と学生の占める割合が高く、年齢層は(10代:23%/20代:49%/30代:15%/40代以上:13%)となっています。

では、なぜこれほど10代・20代の若い世代に「ITパスポート」資格が人気なのか?また、資格を取る3つのメリットは何なのか?具体的に見ていきましょう。

就職・転職に強い「国家資格」である!

IT化の進む現代においては、事務職でも営業職であってもITの知識は必ず必要です。また「ITパスポート」という名前ですが、試験内容にはITに関することだけでなく、企業コンプライアンスや財務・会計のことから経営のことまで含まれており、勉強することで、社会人として困らないための知識も身につけることができます。

そのため、「ITパスポート」の資格を取得することで、「ITの基礎知識に加えて、ビジネス全般の知識も持っている」という証明になり、就職・転職時にも大いにメリットとなるのです。また、きちんと国に認められた国家資格である、という点も大きなポイントですね。
実際に、富士通株式会社や株式会社NTTデータなど、多数の大手企業が、「ITパスポート」を新卒採用活動のエントリーシートに活用し、資格を評価するようになってきています。

また、全日本空輸株式会社(ANA)やパナソニック株式会社など、IT業界のみならず、多数の企業が社員教育・社内研修として「ITパスポート」取得を推進しています。事前に資格を持っていることで、特にITパスポート取得を推進している企業への転職時には、1つのアピールポイントになるでしょう。
ほかにも、省庁や自治体でも職員に資格取得を推奨しているくらいですから、仕事に最低限必要な知識であるということですね。

資格手当やお祝い金が出る会社も!

特にIT系の会社では、「ITパスポート」資格保有者を採用に優遇するだけでなく、入社後の研修で資格取得を推奨している会社も多く、実際に試験に合格すると、試験の受験料に加えて、合格のお祝い金(報奨金)が出る場合もあります。また、資格取得後は継続して、毎月の資格手当が出る会社も多いです。

マイナビ転職やindeed(インディード)などの求人サイトを見てみると、お祝い金の相場は、3,000円~50,000円と会社によって、多少金額の幅があるようです。毎月の資格手当の額については、ひと月3,000円~5,000円位というのが一般的ですが、中にはひと月3万円という会社もあり、お祝い金と同様に、会社によってまちまちです。

ITパスポート資格を推奨したり、優遇したりするのは、やはりIT系の企業が大半を占めますが、中には大手企業の経理や一般事務・営業事務などの職種でも、資格手当がつく場合などがあるようです。

受験に役立つ&大学での優遇も!

「ITパスポート」は、就職を目指す大学生や短大生だけでなく、実は高校生にもおすすめの資格です。就職する際に役立つのはもちろんですが、大学に進学する際にも大いにメリットとなります。
情報処理推進機構の調査によると、「ITパスポート」資格を入試に優遇すると答えた大学が、なんと全国226校もあるそうです。ITパスポート試験は、受験資格もないので、高校生のうちに取得しておくと、大学受験の際に可能性が広がるかもしれませんね。

また「ITパスポート」を取得すると、単位として認める大学も、全国111校に上ります。中には、ITパスポートの受験を推奨しており、受験料の補助や合格者への表彰などがある大学もあります。少し時間のある大学生のうちに取得しておくと、就職の際にも、1つの強みになることは間違いありません。


 

「ITパスポートが、なぜこれほど人気なのかわかったかな?IT化がますます進む現代社会において、自分の役に立つのはもちろん、受験で優遇されたり、資格手当やお祝い金がもらえたりすると、より勉強のモチベーションも上がるよね!

ITパスポート試験の詳細を見る (情報処理推進機構ホームページへ)≫

★資格受験生の声~ITパスポート取得を目指す理由~★

「じゃあ最後に、LECのWeb奨学生試験に応募してくれた方の、『ITパスポート取得を目指す理由』を1つ紹介するね。」

「キャリアアップ&スキルアップを目標に」(30代男性 会社員)

私はキャリアアップとスキルアップのために、ITパスポート取得します。

私は現在、環境コンサルタントの仕事をしております。ITパスポートを取ろうと考えた最初の動機は、社内の昇格に有利だからという平凡な理由です。
一方で私は、自分の仕事の範囲内のパソコン使用又はIT知識はあるが、断片的で網羅的・体系的に理解できないという課題がありました。環境コンサルタントの仕事でも、「IoT」、「システム化」または「クラウド化」といった新しいルール・システム使用した働き方や提案が求められております。

私は学生時代に法律を専攻しておりました。IT分野と同じく、法律も日々新しくルールができます。法律で大切な事は、ルール(条文)そのものではなく、そのルールが達成しようとする趣旨にあります。私は、この考え方はIT分野にも同じことが言えると考えます。ツール自体ではなく、そのツールができた背景や趣旨を理解する事が、使用者にとっては重要です。

私にとって、ITパスポートを取得することは、ツールを使用できるスキルだけでなく、その趣旨を活かした本当の意味でのスキルアップにつながります。
本資格取得を通じ、私はキャリアアップとスキルアップを実現します。

 

「ITパスポートは、ビジネス全般を体系的に学べるところが1番のメリットだよね!こうやって働きながら、頑張って勉強している人もたくさんいるよ。ITパスポートは、現代に生きる全ての人に役立つ知識が詰まってるから、少しでも興味がある人は、隙間時間をうまく活用しながら、ぜひ取得を目指してみては?」

 

■最後に■

ここでは、年々人気が高まる『ITパスポート(iパス)』の「試験情報」「合格率や難易度」「取得のメリット」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
急速にIT化が進む現代において、知っておきたい知識・知っておくべき知識が学べる、必ず役に立つ資格です。誰でも何度でもチャレンジできる国家資格ですので、ぜひ取得して進学・就職に活かしてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


<登場人物ご案内>

ふくちゃん:とっても賢く、資格を知り尽くしている。博士っぽい見た目だが、中身は幼くかわいいキャラクターのため、ふくちゃんと呼ばれている。

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