社会人の勉強時間は「隙間時間」が重要!合格者の使い方とは?

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隙間時間の活用法イメージ

この記事を書いた人:S

資格試験や公務員試験など、難しい試験に向けて勉強をしようとした時、軸になるのはもちろん、「まとまった時間」での勉強。……ですが、社会人、学生、主婦・主夫など、資格勉強のほかにもやることが多く忙しい人にとっては、もうひとつの軸「隙間時間」の使い方が勝負の分かれめに!

この記事では、「隙間時間」を活用し、みんなが実践している効果的な勉強方法を、実際の資格受験生・合格者の声とともにご紹介します。当たり前のようでも、意外と思いつかない小技のきいたアイデアが、あなたの資格勉強に役立つかもしれません。

※本記事に掲載の資格受験生・合格者の声は、掲載にあたり、抜粋など一部再構成している場合があります。

何気ない生活の中の「隙間時間」がカギ

実際の資格受験生・合格者に、勉強に関する「時間の活用法」についてたずねたところ、全体の回答者の実に7割近くの人が「隙間時間」を工夫しているとのこと。やはり隙間時間の勉強は、忙しい資格受験生には欠かせないようです。「隙間時間」と一言で言ってもさまざまありますが、基本的には「すでに毎日行っている行動の中で、勉強を組み込む」ので、そこまで意気込まなくても自然な流れで勉強でき、毎日無理なく続けやすいのではないでしょうか。

突然ですが、「1.01と0.99の法則」って知っていますか?

たとえば、1を通常の状態として、毎日0.01分の努力をした場合と、毎日0.01分サボった場合、それぞれの数字は、1日あたりではたった0.02しか違いません。でも、それぞれの数字を1年分、365回掛けて(積み重ねて)いくと……

  • 努力をした場合: 37.8と元の1よりもかなり大きな値になる
  • サボった場合: 1日あたりの0.99よりも小さな値になってしまう…という結果に。

実際には、おそらく頑張れる日と頑張れない日もありますし、努力はこんなに簡単に数式で表せるものではありません。しかしながら、「毎日、ほんの少しでも頑張ってみることが、大きな結果につながる」という感覚を、わかりやすく表しています。資格勉強においても、「毎日、ほんの少しでも」隙間時間に意識して頑張ってみることで、きっと素晴らしい結果につながるはずです!

アイデア1:「毎日使う場所」と勉強をセットに

まずは、毎日使う場所と勉強をセットにし、時間を活用するという方法。日常生活の基本的な行動のついでに、勉強をするという方法です。

【お風呂でインプット】

もしもあなたが「入浴時は湯船にゆっくりつかる派」の場合、「お風呂」での勉強もおすすめです。湯船につかっている時は、基本的に手が空いていますよね。また、お風呂場は、リビングや自室などに比べて気をとられる対象も少なく、集中できそうです。

もともとお風呂で「本を読む」「スマホを使う」「音楽を聴く」などの過ごし方をしている方も多いかもしれません。その時間を、資格勉強にチェンジしてみてはいかがでしょうか?

たとえば、実際にこんな風に入浴時間を使っているという声がありました。

  • お風呂の中で刑法のコピーをビニールに入れて、湯船につかりながら勉強しています。刑法や憲法はお風呂につかりながらでもできるからです。 中大の法学部の卒業者さん(司法書士試験 受験生)
  • お風呂に入る時や部屋の掃除をしている時など、自分の声でスマホに録音した条文とその論点を聞くようにしている。 ながらのけんちゃんさん(行政書士・宅建士試験ほか 合格者/社労士試験 受験生)

全体としては、お風呂では「テキストを読む」「講義動画を観る」「講義音声を聴く」という意見が多数派。お風呂は、文字を書くのにはちょっと向かない場所なので、問題を解くというよりは、インプットに活用している方が多いようですね。

そう。お風呂場では、勉強道具がお湯や蒸気で塗れてしまうデメリットもあります。特に紙媒体のものを持ち込む際には、「問題集は覚えたら捨てる前提で持ち込む」「テキストをコピーしたものを持ち込む」という声も。また、最近は耐水性の単語カードやノートも出ているので、こうした便利グッズを活用してもよいかもしれません!

謎の人(謎の人)「意外と適度にリラックスした状態の方が、勉強がはかどったりするんだよね~。集中しすぎて長風呂してのぼせないようにだけ、注意だね。」

【トイレで暗記】

どんなに忙しくても、疲れていても、トイレは必ず毎日行く場所ですから、ここを活用する手もあります。特に多いのは、トイレの時間と「暗記」をセットにしているという声でした。

トイレの壁に、「○月分の暗記項目」を貼って、トイレに入る都度、暗記しています。そして、次の月には、今月分と先月分を並べて貼って、復習をしながら、前に、一歩一歩進めています。このようにすることで、公式や数値の暗記に大変役立っています。 招き猫さん(CFP試験 合格者/税理士試験 受験生)

他にも、「決めたところを覚えるまでトイレから出ない」と決め、家族にドアをノックされるまでに覚えるという方もいました。適度なプレッシャーをかけて暗記するのも、一つの手かもしれませんね。こちらもお風呂場と同様、文字情報や気を取られる対象が他に少ないので、集中できそうです。

そういえば子どもの頃、友達の家に遊びに行くと、トイレに世界地図や四字熟語のポスターを貼ってある家が、時々あった気がします。確かに、あれを毎日見ていたら、いつの間にか覚えられそうですよね。大人の勉強にも効果絶大なんですね!

謎の人「とはいえ、トイレは家族みんなのものだし、もともとは長居するような場所でもないから、ほどほどの時間で覚えられる内容にしておくといいかもね~。」

【さまざまな場所で付箋を活用】

暗記をする時に、意外と便利なのが「付箋(ふせん)」です。ノートやテキストに貼るだけが付箋の使い道ではありません。個人的にですが、「なるほど~」というアイデアが一番多かった方法なので、一気に3つの声をご紹介したいと思います。

ドア横ふせん法 絶対合格さん(予備試験・法科大学院 受験生)

論証や要件事実を大きめの付箋に書いて、部屋を出るたびに剥がして唱えて覚えて捨てます。必然的に毎日何枚も覚えることになります。要件事実の場合は、原告側・被告側で付箋の色を変えています。1枚1分もかからないので忙しい朝でもできます。捨ててしまうのでお風呂に持っていっても、もちろん通勤通学時に何枚か持っていってもいいです。

謎の人「当たり前だけど、付箋は家のどこにでも貼れるし、はがした跡も残らないから、とても便利なアイテムだよね!」

フセン活用~歯磨きは暗記タイム じぇらさん (宅建士試験 合格者/司法書士試験 受験生)

私は、大きめのフセンに、暗記事項をなるべく大き目に書いて、洗面所の鏡に貼り付けます。朝起きてすぐ、帰宅するとすぐ、お風呂上がりにも寝る前にも、と、一日に何度となく必ず向かい合う場所だからです。特にいいのは歯を磨いている時。寝る前に歯を磨きながら覚えて、翌朝、起きてから他の情報にあまり触れない状態でまたすぐ目にする。これがいい感じです。

私の場合は洗面所の鏡がベストポジションですが、目につきやすい場所に貼るのは、すぐに確認や記憶の訂正ができるという面でも便利だと思ってます。個人的に気を付けてる事は、あまり沢山のフセンを一度に貼らない事。私はつい欲張りがちですが、ごちゃごちゃして見づらくなり、「○○について書いたフセンはどこだっけ?」と目で追う=ワンクッション手間がかかってしまう。すると結局めんどくさくなってしまったので、シンプルに、パっと目をやった時にすぐ目につく量がいいと思ってます。

謎の人「なるほど。確かにこれも、毎日使う場所を上手に使ったアイデアだなぁ。あとは、もはや家中に付箋を貼っているという、こんな声もあったよ。」

家の中で普段目にするものに、記憶したいことを書いた付箋を貼る かんきゃっかさん(行政書士試験など 合格者)

行政書士受験の際、粘着性の強い付箋に覚えたいことを書いて、ゴミ箱の蓋、鏡の端、玄関の下駄箱、パソコンの縁、トイレの壁など、普段家の中で無意識に目にするものに貼っていきました。勉強しよう!と意識していなくても、自然と覚えたいことが記憶できました。法律の勉強だったので、特に“ゴミ箱には「棄」てるもの→「棄」却判決”と勝手に自分なりのイメージを付けて、棄却判決関係のものは付箋に書いてゴミ箱の蓋に貼り、“玄関では「下」足するもの→却「下」判決”とイメージ付けて、却下判決関係のものを書いて玄関に貼っていきました。「勉強をしよう!暗記しよう!」と思うと、どうしても気合が先に立って逆に腰が重くなってしまいがちだったのですが、この方法は気合のスイッチをわざわざ入れなくても覚えられるので、心理的にも負担が少なかったと思います。

謎の人「関連付けるのはかなり効果がありそう!『隙間時間の活用法』だけじゃなくて、『暗記法』にもつながって、一石二鳥だね。」

たとえば、メモリースポーツ(記憶力を競うスポーツ)の選手の中にも、暗記する対象と、自分の身の周りの場所や物などを関連付けて覚える人は多いそうです。資格試験によって、覚えたい内容と、場所や物との関連付けが難しい場合は、まったく連想できない場所であっても「あの場所にこれが書いてあったな」と結びつけるだけで、思い出しやすくなることも。少しの隙間時間でも効果を上げる、とても効率的な方法ではないでしょうか。

アイデア2:手が空いてなくても「ながら勉強」はできる

ながら勉強は、「隙間時間」とはちょっと違うのでは?と思うかもしれませんが、何か別のことをしていても、「目」「耳」「頭」どれかが空いていれば、勉強はできます。いずれかが空いているなら、それは今まで見逃していた、立派な隙間時間かもしれません。

化粧をしている時間は講義を聞いています。 そらまめさん(行政書士試験・宅建士試験など 合格者/司法書士試験 受験生)

目が空いていたら本を読む・耳が空いていたら講義を聞く・テキストもイヤホンもっていない時は思い返しの時間」と考え頑張っています。例えば 歯を磨いている時間や髪の毛を乾かしている時間は目があいているのでテキスト読み・お化粧をしている時間や食事の支度中は耳があいてるので講義を聞く、手に何も持っていなければ思い返しの時間に使います。この方法を使えば色々な場面で勉強ができます。外出先では、書店で司法書士関連の書籍を読むようにしています。布団に入ってから眠りにつくまでは、その日一日にした学習を振り返りながら思い返す時間にしています。

特に主婦の方からは、「料理・洗濯・掃除中は講義音声を聴いている」という声が多く寄せられました。家事の時短や分担で時間を作る、というのも一つの有効な手段ではありますが、あえて家事の時間を活かすのも素晴らしい時間活用法だと思います。

他のながら勉強としては、「ランニングしながら講義音声を聴く」「ジムでエアロバイクなど、運動をしながら講義動画を視聴」と、運動をしながら勉強するという人も多いようです。また、「どうしても観たいサッカーの試合は我慢せずテレビで観戦し、CMやハーフタイムの時間に少しでも勉強する。」という声もありました。これはサッカー観戦ならではの例のようにも思えますが、たとえば「釣り」なども待ち時間が多い趣味ですので、待っている時間で勉強することもできそうです。

そうやって考えていくと、もしかしたら、あなたの趣味も工夫次第で、勉強と両立できるかもしれませんよ。

謎の人「家事や運動、趣味の時間はそれだけに没頭してリフレッシュしたい……っていう人は他の場面での工夫が必要だけど、受験生だからって、必ずしも勉強と他のこととの両立を、諦める必要はないよね!」

アイデア3:仕事中に実践して身につける

本記事のテーマ「隙間時間」とはちょっと違うかもしれませんが、もしも受験予定の資格試験とお仕事との関連性がある場合は、「仕事に活かす」という時間の有効活用も。

仕事中(仮想)実践法 ペンペンさん(証券アナリスト試験 合格者/中小企業診断士試験 受験生)

中小企業診断士試験受験を通して学んだ内容を、実際の仕事で活用・実践することで、知識の定着を効率的に図る方法である。例えば、①2次試験の事例Ⅰ組織・人事のフレームワークを使って、勤務先の組織・人事の問題点や課題を診断し、解決策を診断士になったつもりで助言してみる。②「ベテラン社員のメリット・デメリット」といった知識の暗記では、実際の職場にいるベテラン社員を分析してみる、などである。この方法のメリットは、①勉強したことを仕事中に実践(復習)することで働きなが知識の定着が図れること、②仕事の効率化にも効果があること、である。

中小企業診断士は特に汎用性が高そうな資格ですが、法律系資格や会計系資格、不動産系資格など、いずれの資格勉強も、お仕事によっては活かせる場面がありそうです。特に難関資格になると、丸暗記だけでなく思考力を問われる試験も多いので、よい演習にもなるかもしれません。

キャリアアップのために資格取得をする方が多いと思いますので、今の立場で、目の前の仕事をこなす上ではまだ求められていない範囲でも、「もし自分が士業などの専門家なら……」といった具合に想像してみるのがポイントです。「資格取得後の立場になったらどうするだろう?」と掘り下げて考えてみると、今までとは違った発想や見方ができ、今の仕事もより上手くいくかもしれませんよ。

アイデア4:お昼休みを活用する

お昼休みは、「大きな隙間時間」を勉強に使えるチャンスです!朝や夜などのまとまった時間よりは、自由度は低くはなってしまいますが、資格受験生ともなれば、少しでも使える時間は使っておきたいもの。フルタイムの仕事をこなすには、お昼休みは貴重なリフレッシュタイムでもありますが、「ご飯を食べながら」や、1時間あれば「半分の30分だけ」など、勉強時間として活用している方も、なかなか多いようです。

昼休みは一人で食べて、できるだけ問題集を解きます。昼休みとしてリフレッシュしたい時間もありますが、一定の時間になると切り替えて参考書を解くモードにします。 KY-1さん(社労士試験ほか 合格者/中小企業診断士 受験生)

ただ、ここで大切なのは、「過度な無理はしないこと」。たとえば「ご飯を抜いて、お昼休みは勉強だけに集中」で平気な人はいいのですが、それでは調子が出ないという人は、ちゃんとご飯を食べる時間も確保してくださいね。

「昼食後は眠くなってしまうので、アウトプットを中心に」「コーヒーブレイクを兼ねて、眠気を覚まして勉強する」という声もあり、お昼に勉強する場合、ちょっとした「眠気対策」は必要そうですね。また、必要であれば、ちょっとだけ仮眠をとった方が、かえって効率が上がる場合もあるようですよ。

アイデア5:やっぱり王道!「移動時間」をフル活用

さて、隙間時間の王道と言えばやはり「移動時間」です。東洋経済オンラインの記事によると、東京・大阪に通勤や通学している人のおよそ半数が「片道1時間以上」かけて通っているとのこと。ここを利用しない手はなさそうですね。王道の隙間時間なので、すでに移動中に何かしらの勉強をしている人も多いかと思いますが、いま一度、資格受験生・合格者の声や、ちょっとしたテクニックを見てみましょう!

【講義音声や動画を活用】

電車やバス、車、徒歩、いずれの場合も使えるのが「講義音声」です。最近では、資格予備校の通信講座は、スマートフォンでも受講が可能なことが多いです。手が空いていなくても、ぎゅうぎゅうの満員電車でも「聴く」だけならできます。また、複数の交通手段を使ったり、途中で交通機関を乗り換えたりする方も多いかと思いますが、やろうと思えば自宅の玄関から会社の前まで、通して勉強できるのが嬉しいところです。電車やバスであれば、「講義動画」も活用できますね。

【テキストや問題集は工夫が必要】

「耳より目の方が、動画より文字の方が覚えやすい」という人も居ますよね。電車やバスなら目が空いているので、インプットや暗記、問題演習もできそうです。一方で、「通勤時間帯の車内で分厚いテキストは広げにくい、持ち歩くのも大変……。」と思う方も、こんな風に工夫すれば、時間を有効活用できるかもしれません。

「スマホやタブレットを活用」派

  • 問題集やテキストのページをスマホで写真に撮っておいて、時間のあるときに参照する。 ゆでたまごさん(地方上級・国家一般職 受験生)
  • LECのテキストの購入者特典の、重要且つ基本論点の理解を深められる過去問サイトを利用しています。私は、通勤電車の中にいる約30分間に、この過去問を解いて、解答解説を見ながら理解度を深めるよう心がけています。 MMKKさん(中小企業診断士試験 受験生)
  • 過去問を解いたり、記述式の雛形集や過去問講座のPDFデータをタブレットにダウンロードしたものを、決めた範囲で読み込んだりする。 yamさん(司法書士試験 受験生)

謎の人「今の時代、スマホの進化や普及に併せて、資格予備校や出版社も、どんどんスマホ対応を進めているもんね。スマホやタブレットは、持ち運びも便利な上に、一台あればWeb講義の受講もテキストでのインプットも問題演習もできちゃうから、活用している人は多いみたいだね。」

「やっぱり紙媒体」派

  • 本をカッターで分割して持ち歩き、なるべく軽量化を試みています。 はちみつさん(宅建士試験 受験生)
  • 大きさ、厚み、重さがちょうどよく、コートのポケットにもちょうどよく収まる一問一答過去問BOOKポケット(LEC書籍)が、片手で持てるサイズで周りにも迷惑がかからず、通勤電車乗車中にはピッタリでした。乗る前にポケットに入れておき、毎朝の通勤時間を過去問を解く時間にあてています。 ひかりさん(社労士試験 受験生)
  • 早朝の通勤電車。早いから空いているので、座って書きながら暗記に勤しむ。 まーこさん(不動産鑑定士試験 受験生)

謎の人「中には『分冊』がもともとできるように作られているテキストもあるよね!『昨年の使わなくなった六法を分冊して持ち歩く』という人もいたから、新品の本をバラバラにするのが抵抗ある場合は、そういった方法もあるね。みんな、通勤時間で勉強するためにいろいろ工夫してるんだな~。」

まだまだ、こんな方法もある!

ここからは、ちょっと少数派でしたが、「合う人にとってはかなり有効なのでは?」という方法をご紹介します。

【あらゆる隙間時間を勉強に使う】

10秒勉強法 トムさん(宅建士試験ほか 合格者)

1つの講義を受講後は、その知識を定着させるためちょっとした努力をしてます。朝食時に1ページを10秒復習します。次に電車に乗ってまた1ページ、降りる前にまた1ページ、会社について1ページ、お昼休みに1ページ、帰る前に1ページ、帰宅後に1ページ、食事前に1ページ、お風呂前に1ページ、歯磨き前に1ページ、寝る前に1ページと行動前の僅かな時間に目を通し、その10秒復習後の『次の行動中にフラッシュで思い出して記憶を積み重ねていく』と面白いほど覚えていきます。丁寧な復習とは言えませんが、忙しい毎日の僅かな行動の中に復習を積み重ねていく習慣がついていきました。

隙間時間はいろいろあるからこそ、どの時間を使おうか悩みますが、「いっそのこと、あらゆる隙間時間を使おう!」というのも、一つの方法ですね。

「行動の合間に勉強する」という方法の他にも、「自宅にいる時は常に講義音声を流している」という声や、「移動中・食事中・入浴中はもちろん、エレベーターや信号待ちなど、5秒以上あれば本や音声で法律に触れる。本を閉じた後も今見た内容に関連した判例を思い出すなどして記憶を定着させる。」という声もありました。

謎の人「向き不向きはあると思うけど、勉強してもなかなか頭にはいってこないという人こそ、一度の勉強時間を増やすより、隙間時間で勉強に触れる回数を増やすのは、効果があるかもしれないよ。」

【隙間時間を「逆」活用】

 こちらは、これまで紹介してきた「隙間時間を勉強に使う」というパターンとは、真逆の発想の「隙間時間の活用法」です。

手隙時間こそリフレッシュに使い、仕事以外の時間は集中して勉強する suwatchさん(行政書士・宅建士試験 合格者/司法書士試験 受験生)

社会人受験生の勉強法として、移動中や仕事と仕事の合間の手隙時間を活用して勉強するという話をよく聞きますが、揺れる電車内で細かい文字を目で追うことで目が疲れ、自分にはあまり向かないなと思っていました。そこで、私は発想を転換して、そういう短い手隙時間こそ趣味の音楽を聴いたり、目を閉じて体力を回復させるなど、リフレッシュに使うことにしました。

手隙時間を活用して勉強するという人が、たまにリフレッシュ日を設けるという話もよく聞きます。これはこれでアリなのかもしれませんが、私は短い手隙時間にリフレッシュするようにしてからは、半日や一日かけて気分転換をしたいという欲求や、家にいるときに音楽を聴きたいと思うようなこともほとんどなくなり、リフレッシュに長時間を費やす必要がなくなりました。結果として、長時間自由にできる時間に集中して勉強することができるようになりました。

これは通勤時間の長さや目の疲れ具合など、人によって変わる部分もあるかと思いますが、手隙時間に勉強するということだけが正解というわけではないのではないかと思います。

確かに、普段勉強をしていて、「ちょっと休憩」「ちょっとだけ気分転換」からなかなか勉強を再開できない……という経験をしたことがある人も多いのでは?

移動時間などの隙間時間にリフレッシュできれば、時間も決まっていますから、うっかり予定より長くリフレッシュに時間を費やしてしまった、ということもありません。万が一、勉強中に「音楽を聴きたい」「SNSを見たい」などの欲求が出てきたとしても、「でも、さっき隙間時間でやったから、今は勉強に集中しよう!」という抑止力にもなりそうです。

suwatchさんも言っているような隙間時間の条件や、リフレッシュの手段によっては難しいかもしれませんが、こうした「隙間時間の活用」も一つのやり方です。

謎の人「ついつい仮眠のつもりが朝まで寝てしまったりとか、疲れてるとやっちゃうよね~。どんな風に資格勉強と休憩の緩急をつけたら一番効率がいいのか、それは人によって違うから、いろいろ試してみるといいかもね!」

まとめ

多くの「隙間時間の活用法」をご紹介してきましたが、「隙間時間」を活用している資格受験生がこんなにもたくさんいて、「隙間時間」がいかに資格勉強の上で重要なものか、お分かりいただけたでしょうか。実行できそうな方法はありましたか?一つでも、あなたの資格勉強に活かせそうなアイデアが見つかったなら幸いです。

最後の方に出てきた『あらゆる隙間時間を勉強に使う』とまではいかなくても、いくつかの方法をバランスよく組み合わせたり、少し工夫を加えたりして、ご自身に合った方法を探してみてくださいね。そうした一つ一つのちょっとした時間での、ちょっとした努力の積み重ねが、きっと合格への近道となるはずです!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

<登場人物紹介>

謎の人謎の人:誰だか知らないけどやたらと資格に詳しくて教えたがり。勉強するのも好きなようで、気まぐれに現れて、勉強法をアドバイスしてくれることも。なんだか妙に「受験経験者」っぽいが、何者なのか?人間界の資格試験を受験できるのか?は、やっぱり謎。

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