[行政書士]は、よく「頼れる街の法律家」とも言われ、主に官公庁へ許認可に関する書類作成・申請業務等を行っています。
行政書士の知識は、全ての法律系資格の基盤となっているため、社会保険労務士など、ダブルライセンスで狙える資格も多数あり、司法書士へのステップアップを目指す人もいます。
開業することも可能なので、人生100年時代を生きがいを持って生きる為に、セカンドキャリアを見据えて目指す方も多く、誰もが目指せるおススメ資格です。
1.難易度
(難しい)
幅広い法律知識を学ぶので、ダブルライセンスや、他の士業へのステップアップにも繋がります!
平成29年度の試験では、初めて合格率15%を超え、非常に高い合格率となりましたが、過去5年は合格率10%前後であり、丸暗記で合格できるような資格ではありません。
平成30年度の合格率は、12.7%(男性13.1%、女性11.8%)でした。
2.受験資格
受験資格の制限はありません。
年齢・学歴・国籍などに関わらず誰でも受験可能です。
3.試験方式・科目
試験は、筆記試験によって行います。
「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式及び記述式。
「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式。
※記述式は、40字程度で記述するものを出題。
■行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46題)
憲法/行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)/民法/商法(会社法)/基礎法学
■行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題)
政治・経済・社会/情報通信・個人情報保護/文章理解
4.試験実施会場
全国各地で実施。
毎年7月の第2週に公示されます。
※H29年度は47都道府県57会場で実施。
5.試験の年間スケジュール
7月 第2週~ | 試験案内の公示 |
7月下旬~8月下旬 | 願書配布・出願 |
11月 第2日曜日 午後1時~4時 | 本試験 |
1月下旬 | 合格発表 |
☆合格後、日本行政書士会連合会が備える行政書士名簿への登録を行って初めて行政書士として活動することができます。
6.どんな人が合格しているの?
▼学歴・出身学部は?
法律系科目が多いので、法学部の方が有利では?と思われがちですが、法律知識ゼロからでも、努力次第で合格可能です。
行政書士試験は、頑張って勉強すればするほど、結果が現れやすい試験といわれています。
実際、㈱東京リーガルマインド(LEC)で行った受験生・合格者アンケートでも、合格者のうち法学部出身だったのは、半数以下という結果でした。
▼年齢・性別は?
2018年(平成30年度)行政書士の合格者は以下の通りです。
最低年齢:16歳/最高年齢:77歳
男性:74%/女性:26%
■年齢別割合
<男性>
10代 | 1.2% |
20代 | 21.7% |
30代 | 28.6% |
40代 | 26.1% |
50代 | 16.3% |
60代以上 | 6.1% |
<女性>
10代 | 1.1% |
20代 | 24.2% |
30代 | 33.3% |
40代 | 26.9% |
50代 | 12.5% |
60代以上 | 2.0% |
男女ともに、30代~40代の合格者が全体の半分以上を占めており、この世代に特に人気となっています。つまり、合格者のほとんどが社会人ということです。
50代以上の合格者が多いのは、やはりセカンドキャリアを見据えて勉強を始める方が大変多い為と考えられます。
ここ数年は特にシニア世代の合格者が毎年増え続けています。
また、士業の中では比較的女性の割合が高く、女性も専門性を持って活躍できる資格ということがいえます。
※データについては、一般財団法人行政書士試験研究センターHPより引用
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■最後に■
行政書士試験についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
行政書士の業務範囲は、時代に合わせてどんどん広がっており、今後もあらゆる分野において可能性を秘めています。
試験のことがわかったら、ぜひ行政書士の仕事や魅力についても知って頂けると幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。