新卒で働いて3年たち、金融業界への転職を考え始めた26歳会社員の「さえさん」。
今回は『ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事』について、とっても賢く資格を知り尽くしたふくろうの「ふくちゃん」が教えてくれます。
(さえさん)「最近、女性も沢山活躍している金融業界への転職を考え始めて、色々調べてたんだけど、FP資格を持っていると有利ってほんと?」
(ふくちゃん)「本当だよ~。金融業界で働いたら、いつかは取得することになるだろうから、既に資格を持っているって事は、転職にはかなり強いアピールポイントになるよ!」
「そうなんだ~。できれば短い期間でスムーズに転職したいし、まずはFP3級の勉強から始めてみようかな~。」
「いい心がけだね!FPの知識は、毎日の生活にすぐに使えるから、勉強する価値大ありだよ!仕事に生かしたいなら、頑張って2級まで取れるといいね!」
1.ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事とは
「ファイナンシャルプランナーって、『保険についてアドバイスする人』ってイメージだけど、合ってる?」
「それもひとつの仕事だね!でも、ファイナンシャルプランナーが扱う範囲はとっても幅広いんだよ。保険についてだけじゃなく、お金にまつわること全ての総合アドバイザーって感じかな。」
「なんだか結構大変そうだね。でも、社会人になって一人暮らしを始めて、お金の大切さがよくわかったから、お金のことを色々勉強したい!」
「おっ、ヤル気満々だね!じゃ、まずはファイナンシャルプランナーの仕事を知ることから始めよう~。」
ファイナンシャル・プランニングとは?何をアドバイスするの?
ファイナンシャルプランナーは「ファイナンス=お金」に関する「プランナー」。
お金に関する様々な知識をもって、顧客や相談者が望むライフプラン(=人生設計)を提案するという仕事をしています。
もう少し具体的にいうと、就職・結婚・出産・マイホーム購入・退職などの、人生の節目におけるお金の流れを見越して、将来のプランを立てたり、現状の収入や支出のバランスなどを分析して、家計の見直しを提案したりします。
さまざまな環境の変化が訪れてから、「いざお金の流れを見直そう」では間に合いません。そのため、今自分の置かれている状況を把握し、将来のプランを立てるということがとても重要なのです。
ただ、「ファナンシャル・プランニング」と一言で言っても、相談者の年齢や家族構成・仕事など、様々な違いによって悩みや相談内容は異なりますので、提案すべき内容も変わってきます。
では、実際にファイナンシャルプランナーがどのような相談を受けているのか、2人の相談者を例にとってみてみましょう。
<田中さんの相談内容> 30代女性・会社員(既婚・子供2人)
■日々の家計の見直しについて
「忙しくて家計簿をつけていなくて・・・だから、まずは収入・支出のバランスを知って、現状の無駄な出費を貯蓄にまわしたいんですが。」
■教育資金について
「子供の学資保険には入っているけど、お金を受け取るタイミングがだいぶ先だからイメージがわかなくて。。実際、将来の教育資金にどれくらい足りないんでしょうか?」
■マイホームについて
「今は賃貸だけど、家賃もそこそこ高いので、賃貸と購入どちらの方がメリットがあるか知りたいです。それに、もし40歳までにマンションを購入すると想定した場合は、資金はどれくらい必要でしょうか?」
■保険について
「医療保険には入っているけど、40代になると月々の支払いも増えるし、このままでいいのか悩んでます。」
<中村さんの相談内容> 60代男性・自営業(既婚・子供3人)
■老後の家計・年金について
「自営業だから70歳位までは働く予定だけど、厚生年金じゃないから年金が安くってさ~。仕事を引退した後は、どう生活設計していけばいいんだろうか?」
■遺産相続について
「子供が3人いるから、私に万が一の事があった時にもめて欲しくないんだよね。だから、遺言書を書きたいと思っているんだが、どう財産を分けたらいいかよくわからなくて。」
■介護・医療費について
「今は元気だけど、将来的に家族に迷惑をかけたくないし、介護・医療費が実際にどれ位必要なのか、事前に知っておきたいと思っているんだが。」
たった2人の相談者を例にとっても、年齢や職業などによって、相談したい内容はこれほど違うということがよくわかります。
ファイナンシャルプランナーが、具体的な提案を行う際の第1段階としては、まずは相談者の悩みを聞き、現状を把握することから始まります。
その後、今後の目標や希望を聞いた後に、家計状況などについて分析を行い、目標や希望を達成するためには、もしくは悩みを解決する為にはどうしたらいいのか、その人に合った提案・アドバイスを行います。
また、その改善案を実行するために、例えば住宅ローンに関する相談の延長として工務店・建築士などを紹介するといった、各種専門家の紹介や実際に必要な手続きについて、各種サポートを行ったりもします。
このように、ファイナンシャルプランナーは、人が生活していく中で関わる「お金」にまつわること全般について分析・提案する必要があるため、とても幅広い知識が必要となります。
「正直まだ、10年後・20年後のことなんて全く想像もつかないけど、若いうちからFPに相談しておくと安心かも。っていうか、FP知識を身につけたら自分で将来設計できるってことか!でも、いろんなタイプの人に的確にアドバイスするのって、なかなか難しそうだね。」
「実際やってみないと、イメージがわかないよね。日本FP協会のホームページに、文章や数値を入れるだけで簡単に『提案書』が作成できるツールもあるよ。実際にやってみたら面白いかもよ!」
FPの仕事として実際に提案書を作ってみる(日本FP協会ホームページへ)>>
FPの仕事をもっと詳しく見る(LECサイト)へ>>
ファイナンシャルプランナーは将来性あり!必要性が高まる!?
近年、急速に時代が変化し、社会的状況が不安定になってきていることもあり、FP資格の人気は高まってきています
長いこと同じ会社に勤めて、年功序列で給料も上がっていく・・・という時代もありましたが、終身雇用制度はもはや過去のものとなりつつあり、今はたとえ大企業であっても、生涯安定という訳ではありません。
また、少子高齢化で働く世代が減り、「将来自分が年金をもらえるのだろうか」と、老後を不安に思う人が増えたことで、早めに将来のライフプランを計画しよう、という考え方が当たり前になってきています。
このような人生設計を考えておく重要性が認知され始めてきた反面、年金や保険の計算は複雑で、自分ではわからないことが多いため、ファイナンシャルプランナーに相談したい人が増えてきているのです。
日本FP協会は、ファイナンシャル・プランナーへお金に関する疑問や不安などについて相談できる「くらしとお金のFP相談室」を、札幌・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡の全国8カ所に設置しています。
平成25年度に、過去最高の506件の相談件数となりましたが、平成28年度はさらに多い834件の相談が寄せられました。(平成26年度:502件、平成27年度:536件)
相談者は30代~40代が最も多く、相談内容の上位3つは、1位:住宅ローン/2位:ライフプラン/3位:保険となっています。
今は、インターネットで何でも簡単に検索できる時代になりましたが、逆に沢山の情報がありすぎて、保険商品1つをとっても、自分に何が最適なのかを見つける事が逆に難しくなってきています。
だからこそ「専門家に直接相談したい」という人が増えており、ファイナンシャルプランナーの必要性が高まっているのです。
2.ファイナンシャルプランナー(FP)の働き方・活躍の場とは?
「FP資格を持っている人は、やっぱり金融業界で働いている人がほとんどなの?」
「1番多いのは、金融業界だね。でもどんな会社でも『人』がいる以上、給料や福利厚生・税金などなど、お金にまつわることが発生するから、FPの知識は生かせるよ。」
「言われてみれば確かに!ほかにも金融業界以外で、特に資格を生かせる業界はあったりするのかな?」
「ずばり不動産業界!家を買うのはすごく高額な買い物だし、色々税金もかかるし・・・お金について知っておいた方がいいことが沢山あるんだよ。それに、FPは上位資格をとれば独立開業もできるから、生涯働くことも可能だよ。」
◆企業内FP
FP資格は独立開業することも可能ですが、ほとんどの人が会社で資格を生かす「企業内FP」として仕事をしています。
特に活躍の場として多いのは、金融業界(銀行・信用金庫・保険会社など)と不動産業界です。
金融業界では、金融商品の知識は必須ですので、FP2級の資格取得が義務付けられている会社もあるほどです。
また、家・マンション購入などは高額なお金が関わってくることもあり、不動産業界でも宅建(宅地建物取引士)資格にプラスして取得する人が増えています。不動産業界では、特に住宅購入にまつわる税金のことや住宅ローンの知識については、直接的に仕事に活かすことができます。
どちらの業界でも、FP資格を持っている事は、営業活動を行う上で自分自身の自信にもなりますし、肩書きがあることでお客様の信用を得ることにもつながります。
これらの業界以外でも、「お金」にまつわる知識は必ず必要になりますので、特に企業の管理部門では大きな強みになります。主に、総務部などの管理部門で、社会保険や年金等の知識を活かして活躍している人が多いようです。
◆独立系FP
ファイナンシャルプランナーとして開業することも可能です(独立系FP)。独立系FPは、ライフプランや資産運用・相続等についての相談に乗ったり、執筆活動、講演などを行ったりしています。
「AFP資格※」を取得する事で開業資格を得ることができますが、バリバリ活躍したいのであれば、FP資格の最高峰である「CFP資格※」取得をおすすめします。なぜかというと、CFP資格を持っていると、AFP資格しか持っていない場合に比べ、報酬の高さ・肩書きの2つの面で大きく差が出るからです。
実際に、平成23年度のFP協会の調査によると、CFP取得者の方がAFP資格取得者よりも、相談料などの全ての項目において報酬が高いという結果がでています。1時間当たりの相談料を見てみると、AFP資格者の場合、「1万円以上」という人の割合は21%なのに対し、CFP資格者は40%と2倍以上の差が出ており、報酬に大きく差が出ることがわかります。
また、難関資格であるCFP資格を持っているということは、知識だけでなく肩書きとしても、営業の際に大きなアピールポイントとなります。
依頼者に数多くのFPから選んでもらう為には、こういった強みがあるのとないのでは大きな違いですし、独立するということは会社員のような安定した給料がなくなる訳ですから、報酬の差はとても大切ですね。
※AFP資格=FP2級試験に合格し、かつ日本FP協会の認定研修修了と、協会への登録をすることで資格が得られます。
※CFP資格=AFP認定者しか受験できません。全課目合格後に研修を受講し、通算実務経験が3年以上あれば、CFPとして登録ができます。
【ダブルライセンスでステップアップ!】
FPは正式にはファイナンシャルプランニング技能士といいますが、他の士業と違い「独占業務」がありません。つまり、FP資格を持った人しかできないという業務がないため、ビジネスチャンスを広げるためには、他の資格を併せて取得し、さらにステップアップする必要があります。
FPの知識は、多数の資格と共通する部分がありますが、特に「行政書士」「社会保険労務士」「中小企業診断士」「税理士」などが、FPの知識をさらに活かせる資格の代表的なものとして挙げられます。
「行政書士」は、さまざまな書類の作成代行業務をしていますが、特に遺言書を作成するときには、財産分与をどうするかなどお金に関する知識が必要になってきます。そこで、FP知識があることでスムーズなコンサルティングが行えるようになります。
また、FP知識にプラスして「中小企業診断士」の知識があれば、個人の家庭に関する相談にとどまらず、企業経営におけるお金の相談にも乗れるようになります。
最近では、キャリア相談に加えてお金に関する相談まで乗れるということで、「キャリアコンサルタント」の人がFP資格とのダブルライセンスを目指すケースも増えています。
FPと他資格とのダブルライセンスの勧め(LECサイト)を見てみる>>
★魅力アンケート~FP受験生・合格者の声
「仕事の魅力についてアンケートをとったところ、回答者の4割は女性だったんだけど、その3/4の人が『仕事の幅が広がる』を選んでいたよ。キャリアアップのために、みんな日々努力しているんだね。」
「女性が頑張っているって聞くと、私も勇気付けられるな~。FP資格を生かせる業界も多いから、就職・転職に有利っていう意見は圧倒的に多いね。」
「うん、それに『生涯現役で働ける』って意見も20%を超えていたよ。FP資格は、将来キャリアを積めば開業できることも、魅力に感じている人が多いっていうのがわかるね!」
Q.FP資格の「仕事面」での魅力は何ですか?
※2018年3~4月 LEC東京リーガルマインド調べ(回答者:FP受験生・合格者)
Q.FP資格の「ライフスタイル」における魅力は何ですか?
※2018年3~4月 LEC東京リーガルマインド調べ(回答者:FP受験生・合格者)
ファイナンシャルプランナーの働き方(LECサイト)を見てみる>>
3.FP資格の1番の魅力とは?取得のメリットは?
「FP資格は、色んな分野の仕事に活かせるってことはよくわかったけど・・・資格を取る1番のメリットって何だろう?」
「仕事にももちろん活かせるけど、日常生活にすぐに使える知識が得られるってところが、FP資格の1番の魅力なんだ。」
「へ~!資格の勉強がそのまま自分の生活に役立つって、確かに特殊かも!」
「それに、今は人生100年時代!退職後の人生も長いし、老後を見越して一生のプランを立てることの重要性が高まっているんだ。自分の将来を考えるのに役立つのはもちろん、世の中の流れとしてFP資格の必要性が増してくるってのも大きな魅力だね!」
FP資格の魅力とは?日常生活にすぐに役立つワケ!
「資格をとる=自分や家族の役に立つ!」というのは、FP資格の大きな特徴であり、他の士業にはない1番の魅力といえます。
FPの知識は、お金にまつわること全般を学ぶので、自分の今の家計状況を把握して、これからの将来起こりえる人生の節目(妊娠・出産・マイホーム購入・老後・相続など)に向かってどう資産を運用していけばいいかなど、プランを立てることができます。
また、「住宅ローンや保険はどれを選べばいいの?」「源泉徴収表の見方がわからない」「年金の仕組みを知りたい」など、日々疑問に思っていることや悩んでいることを、自分で解決することができるようになります。
そのほか、自分で確定申告をしている人(自営業の人など)の場合は、専門家に頼らずとも自分でスムーズに書類を作成できるようになるので、FP知識を得ることは大きなメリットとなります。
世の中には、「知らない」ことで損をしていることも、残念ながら沢山あります。
例えば、「確定申告をして、医療費控除を申請したらいくらかお金が戻ってくる」ことなど、誰かが積極的に教えてくれるものではありません。FPの勉強をすることで、「あの時知っていれば・・・」ということをなくすことができます。
また、誰にでも関係のある保険や年金のことだけでなく、プラスアルファとして、なかなか簡単には手を出しにくい株や投資のことまで、今すぐ使える知識を得ることができます。
★魅力アンケート~FP受験生・合格者の声
Q.FP資格の「仕事以外の面」での魅力は何ですか?
※2018年3~4月 LEC東京リーガルマインド調べ(回答者:FP受験生・合格者)
Q.FP資格を取ろうと思った1番の理由は何ですか?
※2018年3~4月 LEC東京リーガルマインド調べ(回答者:FP受験生・合格者)
「FP受験生・合格者に、目指す1番の理由を聞いてみたら、『税や社会保障などの知識を深めたい』『お金の管理のため』とか理由は様々だけど、半数以上の人が仕事のためって訳ではないことがわかるね。」
「これは、かなりびっくりの結果かも!!仕事に必要かどうかなんて関係なく、これは勉強すべきだね~。」
4.ファイナンシャルプランナー(FP)の年収は?手当てはつく?
「独立しているファイナンシャルプランナーはかなり少数派だと思うけど・・・FP資格を持っている人の年収ってどれくらいなのかな?転職を考えているだけに、知りたい!!」
「FP資格を持った人はあらゆる業界で活躍しているから一概には言えないけど、金融業界だと資格手当てがつく場合はかなり多いね。FP受験生・合格者アンケートによると、全体の45%の人が資格を取ると『手当がつく』『取得アップが見込める』って回答していたよ。」
★年収アンケート~FP受験生・合格者の声
※2018年3~4月 LEC東京リーガルマインド調べ(回答者:FP受験生・合格者)
※2018年3~4月 LEC東京リーガルマインド調べ(回答者:FP受験生・合格者)
「FP資格は、仕事のための取得じゃない人も多いから、所得アップを気にしないって人もいるのかもね~。それにしても、みんな結構理想年収が高いんだね~。年収1千万円以上を目指すって人が20%もいるよ!」
「手元のアンケート結果を詳しく見てみたら、年収800万円以上を選んだ人は、金融・不動産業界などの40代以上の男性が多かったよ。比較的年収が高い業界だから、今よりさらに上を目指したいってところかな~。」
実際の年収ってどうなの?
実際の年収はというと、開業した独立系FPの場合は、業務の内容やファイナンシャルプランナーの知名度などによって大きな差がでます。低い場合は年収200万円代ともいわれていますが、CFP資格まで取得してバリバリ仕事をしている人の中には、1千万円を超える年収の方もいます。
実際は独立系FPよりも、企業で勤める企業内FPの方が圧倒的に数は多いですが、企業で働く場合も、年収は業種によってかなりばらつきがあるのが事実です。
厚生労働省が行った統計調査から、FP資格を持った人が特に活躍している「金融業,保険業」の賃金についてみてみると、下記の通りとなっています。
(男性の場合)
賃金の平均値は主な産業別に見てみると、「金融業・保険業」が最も高い467.0千円となっており、ピークの50~54歳では618.4千円となっています。
(女性の場合)
全体の女性賃金平均値が250.3千円なのに対し、「金融業・保険業」は、「教育・学習支援業」「情報通信業」「学術研究、専門・技術サービス業」に次ぐ279.7千円となっており、平均を29.4千円上回っています。
女性の場合は、年齢が上がっても賃金があまり変わらない業界が多い中、『20~24歳:206.8千円⇒50~54歳:318.8千円』のように「金融業・保険業」は年齢階級が高くなると共に、賃金も上昇しているのが特徴です。
※データは平成29年賃金構造基本統計調査結果の概況より引用(ここでいう賃金とは、残業代や時間外労働などの各種手当てを差し引いた額です。)
さらに詳しく、「保険業」と金融業の代表として「銀行業」の年収を見てみると、下記の通りとなり、どちらも比較的平均年収が高い業界であるというのがわかります。
■保険業
平均年収:581.9万円(平均44.8歳)
年齢別年収:最低193.5万円(~19歳)~最高699.8万円(50~54歳)
■銀行業
平均年収:644.9万円(平均39.5歳)
年齢別年収:最低205.6万円(~19歳)~最高900.0万円(50~54歳)
※厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2018年)「[きまって支給する現金給与額]×12カ月+[年間賞与その他特別給与額]」より算出
銀行業の場合は、最高年収となる50~54歳では、年収900万円とかなりの高年収となります。保険業の場合も、営業成績でプラスの報酬が出ることも多い為、営業として実績をあげられるようになれば、企業内FPでも1千万円を超えるような年収になる場合もあります。
また、FP資格を取得していると有利な業界では、資格手当がつく事が多く、資格手当ての金額は5千円~2万円という会社が多いようです。
「やっぱり金融業界って年収が高いんだね~。受講生アンケートで、理想年収が1千万円以上の人が多かったのも納得。。私的には、女性でも年齢と共に給料が上がる傾向ってのがうれしいな!」
「そうだね!ちなみに、厚生労働省の発表によると、平成26年4月の女性採用は、総合職:22.2%、一般職:82.1%で圧倒的に一般職が多いんだ。特に金融業界はその傾向があるから、総合職ならもっと上を目指せるかもね!」
ファイナンシャルプランナーの働き方 企業内FPと独立系FPを見る(LECサイト)へ>>
5.ファイナンシャルプランナー(FP)にはどんな人が向いている?
「ふくちゃん、私ってファイナンシャルプランナーに向いてるのかな?FP資格の勉強を始める前に知っておきたいな。」
「オーケー!実際にどんな人が向いているのか、一緒に見ていこう~。」
ファイナンシャルプランナーに向いている人とは?
■コミュニケーション力がある人
ファイナンシャルプランナーに最も向いているのは、「相談者の話を親身になって聞き、的確な提案やアドバイスができる人」です。そのため、受験生の意見にも多くありましたが、コミュニケーション能力や聞く力がある人が向いています。
相談者に真摯に向き合い、難しい言葉を使わず、誰にでもわかるように説明する力というのがとても大切になってきます。
また、ファイナンシャルプランナーとして相談業務を行う際、まずは現状を把握する為に個人情報を細かくヒアリングしていく必要があります。これらの個人情報をもらさないことは当然として、時にはあまり言いたくない情報を聞き出さないといけないこともあります。そのため、まずは人として信用してもらい、相談者が話しやすい雰囲気を作れる、ということも重要です。
■数字に苦手意識がなく、情報収集が得意な人
ファイナンシャルプランナーは相談業務だけでなく、細かいお金の計算や分析もあるため、数字に苦手意識がない人が向いています。また、作業を正確に行うことはもちろん、きちんと物事を見極め判断できる力も求められます。
それに加えて、社会保障制度や年金制度など、社会の流れに合わせて変化していくものにすぐに対応していく必要があるため、新しい情報を逃さずキャッチしていく情報収集力もとても必要な力です。
ファイナンシャルプランナーとして活躍するためには、新聞やニュースを日々チェックする習慣をつけておくといいかもしれませんね。
★向いている人アンケート~FP受験生・合格者の声
・金融関係に興味がある人(40代女性・会社員)
・計算が得意な人(40代女性・自由業)
・数字に強い人(40代男性・会社員)
・自営業主などの税や保険料を自ら納付する人(30代男性・自由業)
・サービス精神がある人、利他の気持ちが持てる人(40代女性・会社員)
・コミュニケーション力がある人(20代女性・会社員)
・人を支援したいと考える方(40代男性・会社員)
・社交的な人(40代女性・会社員)
・情報に敏感な人(40代男性・会社員)
・柔軟性がある人(40代女性・会社員)
「FP受験生の声も、さすが勉強しているだけあって的を得てるね~。私は情報収集力だけは自信あるな。コミュニケーション力はこれから磨いていくぞ~!」
「うんうん。最初から上手に相談業務ができる人なんていないんだから、経験していくうちに身につけていけばいいんだよ。要は自分の努力次第って事だね!」
■まとめ■
ファイナンシャルプランナーの「仕事」「魅力」「資格取得のメリット」「年収」「向いている人」などについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
FP資格は就職・転職に有利なだけでなく、今すぐに生活に活かせる知識が学べる為、誰にでも取得のメリットがある資格です。
人生100年時代の今、人生設計を自分で考える為にも、FP資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
<登場人物ご案内>
ふくちゃん:とっても賢く、資格を知り尽くしている。博士っぽい見た目だが、中身は幼くかわいいキャラクターのため、ふくちゃんと呼ばれている。
さえさん:多くの女性が活躍している「金融業界」への転職を希望している26歳会社員。勇気を出して転職するからには失敗したくない!と色々下調べをしているところ。